イチローの報酬の受け取り方が、資産形成で優れている理由

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今年の3月、マリナーズのイチロー選手が引退しましたが、

日本で9年、米国で19年の通算28年の現役生活。

その間、常に超一流の選手で居続けたことは本当に記憶にも記録にも残る、

日米のファンに素晴らしい感動と勇気を与えてくれたイチロー選手。

元アスリートだった自分にとって、

いつもイチロー選手を注目してきましたし、

目標の立て方や、それに向かって努力するプロセスなど、

選手としてひとりの人間として目標とする人物です。

そんなイチロー氏ですが、

引退後に米経済誌『フォーブス』のサイト(3月22日付)に、

球団との交渉方法や、

報酬の受け取り方について、

興味深い記事が載っていました。

それによると、

マリナーズと最初に契約した2001年から03年までの

3年契約で報酬は1400万ドル(約15億4000万円)、

このうち半分の700万ドルと利息を後払いで受け取る

「Deferred Payment」という契約になっていたこと。

さらには、

2度の更改を経て、

07年に3度目の契約を交わしたときには、

5年で9000万ドル(約99億円)という大型契約を結んだが、

その際、

毎年500万ドル、

5年間の合計で総額2500万ドル(約27億5000万円)を

後払いで受け取る契約となっており、

5.5%の利子を乗せた金額を

引退した翌年の1月から受け取ることになっていると、

記事は報じていました。

この記事を読んで、

単純に後払いで給与を受け取るだけでなく、

運用された利子を乗せて受け取るということは

資産形成の観点から、

非常に素晴らしいと自分は思いました。

実際、企業でお勤めの方は、

あまりピンとこない方も多いかと思いますが、

実は、

「サラリーマンの退職金や年金も報酬の後払い制度」

ということを知っていますでしょうか?

退職金というと、

長年働いたことによるご褒美、

つまり「功労報酬」のような位置づけで捉えている人が多いかと思います。

 もともと退職金のルーツは、江戸時代の「のれん分け」

長年働いてくれた奉公人に対して店の屋号を使うことを許し、

いくばくかの資金援助をして独立させるというものだと言います。

ところが、

現代における退職金や企業年金は、

明らかに功労報酬ではなく、

退職後の老後の生活を賄うための資金、

つまり「給与の後払い」という位置づけです。

その証拠に、

退職金や企業年金は、

企業会計上は「退職給付債務」と呼ばれます。

つまりこれは、

会社が将来退職した社員に対して支払う義務を負っている債務

ということなのです。

なぜ、このような制度になったのか?

それは、

「人間は将来のために今の楽しみを我慢することができない」

からです。

人は遠い将来の安心のために

今の楽しみを我慢することができない生き物で、

だからこそ、

会社は本来支払うべき給料の一部を積み立てて、

社員が将来退職した後に支払うという制度になっています。

最近、会社によっては退職給付制度を廃止し、

本来退職給付として積み立てるべき分を

給料に上乗せして支払うという、


「退職金前払い制度」を導入する会社も出てきているそうです。

 一見するとこの制度は、

毎月もらえる給料が増えるわけだからいいようにみえますが、

問題が2つあり、

①まず、税金の問題。

退職金や企業年金は税制上優遇されていますが、

給料に上乗せして支払ってしまうと所得税がかかってくるため、

税金が高くなります。

②上乗せしてもらうのは良いですが、

将来に備えるために、

資産を残すのには強い意志が必要です。

「退職金前払い制度を導入する企業が出ている理由

には、

企業にとって負担が大きいということがあるようです。

本来なら毎月の給料に上乗せして支払うべき分を取っておき、

運用していかなければならないからです。

 昔のように、

高度成長期で金利が高い時代であれば、

いかようにも運用できる方法はあったし、

社員に支払うべき報酬を預かって

運用することによって超過収益が出ていた時代もありました。

ところが、

現在のような低金利において、

年率2%とか2.5%といった運用益を確保するのは、

運用のプロでしか出来ないのではないでしょうか。

したがって、前述のように「退職金前払い制」の会社も出てきているのは

理解が出来ますね。

ただ、今後の社会では年金など後でもらえる保証などはなく、

会社にも頼らず、

やはり自ら運用方法を勉強し、実践した人だけが、

老後の生活を含めて、豊かになると思っています。

自分はトレーダーですが、

トレーダーには定年退職もなく、

トレーダーとして稼ぎ続けられる実力があれば、

世界のどこへ行ってもPCやスマホで運用が出来ます。

ものすごいスピードで変化していくこの社会で、

運用は会社や他人任せではなく、

しっかり自分で運用できると素晴らしいですね。

それでは、

今日も最後まで読んで頂きありがとうございます。

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